デジタルカメラとPhotoshopで作るHDRI

私の住んでいるマンションの居間をHDRIで撮影したものを背景画像とIBLに使用して、3DCGで作成した灯篭と合成して、レンダリングしています。ですので、このイメージの中では登録だけがCGです。ただ、灯篭は置いただけですが、まずまず馴染んでいるのではないかと思います。

デジタルカメラでの撮影の注意点

  • カメラを三脚に固定します。

  • 光景の全ダイナミックレンジを含めるのに十分な数の写真を撮影します。写真の最低数は 3 枚です。 通常 5 ~ 7 枚の写真を撮影しますが、光景のダイナミックレンジによっては露光量を増やす必要があります。 

  • シャッター速度を変えて、異なる露光量にします。 絞りを変更すると、各露光量での被写界深度が変わり、画質が悪くなることがあります。 ISO 感度または絞りを変更すると、画像にノイズや周辺光量補正が混入することもあります。

  • 通常は、カメラの自動ブラケット露出機能を使用しません。露光量の変化が小さすぎるからです。

  • 写真間の露光量の差は、EV(露光値)で 1 ~ 2 程度にします(F-Stop で 1 ~ 2 程度離すのと同等です)。

  • 照明は変更しません。例えば、ある露光量のときだけフラッシュを使用したりしません。

  • 光景内に動くものがないことを確認します。 Photoshopの”HDR に統合”の機能は、まったく同じ光景を露光量を変えて撮影した画像でのみ機能します。

EOS KISS Digital Nでシャッター速度を変えて撮影する方法

露出を変えて撮影した複数の同じ写真が用意できれば、あとはPhtoshopで自動的にHDRIを作成してくれます。Photoshopで自動処理の”HDRに統合”を実行するだけです。

HDRに統合ウインドウが表示されるので、”参照”ボタンを押して、露出を変えて撮影した画像を選択します。

あとは、一番明るい所(白)となる値を、ヒストグラムに指定すれば完了になります。

作成したHDRIは、保存形式を間違えないように注意して下さい。さっかくHDRIを作ったのに、jpg形式で保存してしまったら、ライティングのためにHDRIを作る意味がありませんので・・・。